古民家を活用したグループホームに特定施設水道連結型スプリンクラー設備を設置

今回は、既存の古民家を活用したグループホームに「特定施設水道連結型スプリンクラー設備」を設置しました。

建物の構造上、天井裏に配管を通すことができなかったため、今回は室内の天井面に配管を露出させる工法を採用しています。

古民家の構造に合わせた露出配管

既存建物にスプリンクラー設備を後から設置する場合、天井裏のスペースや梁の位置などにより、隠蔽配管が難しいことがあります。

こちらのグループホームも天井裏配管ができない環境だったため、SGP白管を使用して露出配管を行いました。

露出配管は配管そのものが室内から見えるため、機能面だけでなく仕上がりの美しさも重要です。既存の柱や廻り縁、照明器具、エアコンなどとの位置関係を確認しながら、できるだけ室内の動線や使用に支障が出ないルートを選定しました。

配管を天井や壁に沿って整然と施工し、古民家の室内でも違和感を抑えた、すっきりとした仕上がりになっています。

巻き出しフレキを使わず、継手へヘッドを直接取り付け

一般的なスプリンクラー設備では、配管からスプリンクラーヘッドまでの接続に「巻き出しフレキ」を使用することがあります。

しかし今回は配管を露出させるため、巻き出しフレキを使用せず、チーズやエルボなどの継手へスプリンクラーヘッドを直接取り付けました。

ヘッドの位置を考慮して配管寸法を正確に加工し、配管とヘッドが不自然に飛び出さないように施工しています。露出配管だからこそ、配管の高さや直線、支持金具の間隔、ヘッドの向きまで細かく調整しました。

スプリンクラーヘッドを合計10個設置

建物内には、合計10個のスプリンクラーヘッドを設置しました。

各部屋の形状や間仕切り、梁、照明器具などを確認したうえで、必要な範囲を有効に警戒できるように配置しています。

配管の切断やねじ切り加工も現場で行い、既存建物の寸法に合わせながら一本ずつ組み上げました。

水槽を設置しない直結増圧式(直送式)を採用

今回の設備には、水道管から供給される水を増圧してスプリンクラーヘッドへ送る、直結増圧式(直送式)を採用しました。

専用の貯水槽を設置しないため、設備の設置スペースを抑えやすく、水槽を設ける方式と比較して工事費用を抑えられる場合があります。限られた敷地を有効に使いたい既存のグループホームにも適した方式です。

ただし、どの建物でも採用できるわけではありません。

水道本管から供給される水圧や水量が不足している場合は、必要な放水性能を確保できないため、直結増圧式を採用できないことがあります。そのため、事前に水圧・水量の調査や水理計算を行い、水道事業者や所轄消防署と協議したうえで設備方式を決定する必要があります。

通常は水槽を用いるシステムを採用するこが多いです。

10個のヘッドを2日間で施工完了

今回の工事では、合計10個のスプリンクラーヘッドと露出配管、増圧用装置の設置を2日間で完了しました。

既存のグループホームへの施工では、入居者様や職員様への影響をできるだけ少なくすることも大切です。事前に配管ルートや加工寸法を細かく検討することで、現場作業を効率化し、短い工期で速く、きれいに仕上げることができました。

既存のグループホームにも柔軟に対応します

古民家や既存住宅を活用したグループホームでは、天井裏に配管スペースがない、配管ルートを確保しにくい、設備を設置する場所が限られているなど、建物ごとに異なる課題があります。

消防設備工事PROでは、建物の構造や水道設備の状況を現地で確認し、露出配管、直結増圧式、貯水槽方式などから、現場条件に適した施工方法をご提案します。

グループホームへの特定施設水道連結型スプリンクラー設備の新設・改修をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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