屋内消火栓設備

屋内消火栓設備の仕組み

屋内消火栓設備 、初期、中期火災の消火を目的としたもので、非常電源、水源、加压送水装置、屋内消火栓箱、起動装置、消火栓弁、ホース、ノズル、補助高架水槽で構成されています。
屋内消火栓は放水性能や操作方法によって1号消火栓、易操作性1号消火栓、2号消火栓の3種類があります。
1号消火栓は、消火栓箱内部および直近に設置された起動装置を操作し、加圧送水装置を起動させます。ホースを全て取出し伸ばし、1名がノズルを持ち、もう1名が消火栓弁を開放し水を放水します。放水操作には2人以上必要になります。

易操作性 1号消火栓は、ホースが保形ホースとなっており、ます、消火栓弁を開けると自動的にポンプが起動し、ホースを必要なだけ伸ばし、ノズルの先の開閉バルブを開けると放水できるようになっています。1人でも放水ができる仕組のとなっています。

2号消火栓は、易操作性1号消火栓と同様の操作方法で、放水量が1号消火栓の半分以下で小型化されており、熟練者でなくても操作ができるようにしたものです。旅館やホテル、社会福祉施設、病院などの就寝施設にあっては、夜間などにおいて初期の消火対応に有効に使用できるように操作が容易な2号消火栓が望ましいといわれています。ただし、工場または作業場、倉庫、指定可燃物取扱い貯蔵所の用途については、設置できません。

1号消火栓(易操作性1号消火栓も含む)は、該当防火対象物の階ごとにその確の各部から消火栓のホースの接続部まで水平距離25m以下に包含できるように設置し、放水量は130ℓ/分(加圧送水装置の放水量は150ℓ/分)で、放水圧力は0.17MPa以上0.7MPa以下で、20分間放水できる水源量(2.6㎡)が必要になります。
2号消火栓は、水平距離15m以下で包含し、放水量は60ℓ/分(加圧送水装置の放水量は70ℓ/分)で放水圧力は0.25MPa以上0.7MPa以下で、20分間放水できる水源量(1.2㎡)が必要になります。
どちらの消火栓も1つの階で2つの消火栓が同時に使用できる能力を持たなければなりません。加圧送水装置の放水量ならびに水源水量は上記の能力の2倍が必要になります。1つの場合は、1つを使用できる能力になります。

加圧送水装置は、各消火栓より起動できなければなりませんが、停止は、加圧送水装置の制御盤でしかできません。
平成14年3月12日消防庁告示により消防用ホースについて、製造年より10年経過したものについては耐圧性能試験を実施しなければならなくなっていますが、この対象は、1号消火栓のホースで、保形ホースは対象外です。

屋内消火栓設備の種類と能力(粗油坊法施工例11条3)

操作人数 水平距離 放水量
(加圧送水装置吐量出)
放水圧力 水源量
1号消火栓 2人以上必要 25m以下 130ℓ/1分
(150ℓ/1分)
0.17MPa以上0.7MPa以下 2.6㎡
易操作性1号消火栓 1人でもできる
2号消火栓 1人でもできる 15m以下 60ℓ/1分
(70ℓ/1分)
0.25MPa以上0.7MPa以下 1.2㎡
屋内消火栓設備の設置や改修をご検討の方には最適な提案をさせて頂きます。
東海3県で屋内消火栓設備をご検討の方は是非お問合せ下さい。

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