スプリンクラー

スプリンクラー設備は、水による初期消火を目的として、火災感知から消火までのすべてを自動で行う消火設備です。スプリンクラーによる初期消火成功率は96%と言われており絶大な効果が期待できます。火災が発生したら、訓練を受けていないパニック状態の一般人が、屋内消火栓設備や消火器を効果的に使用するのは極めて難しいと言われていますので、作動に人の手間を介在しない点もプリンクラー設備が効果的である所以です。

スプリンクラーのシステムによる分類

スプリンクラー設備には、一般ビル用の「閉鎖型湿式」、電算機室などに設置する「閉鎖型予作動式」、寒冷地用の「閉鎖型乾式」、さらに舞台部などに設置する「開放型」、大規模なホールで使用する「放水型」の5種類があります。

上記のうち、一般的に用いられるのは閉鎖型スプリンクラー設備です。
その閉鎖型スプリンクラー設備には、湿式、乾式、予差動式の3種類があります。
湿式は、配管内に常時水が加圧充満されている一般的なタイプのスプリンクラー設備であり、乾式は寒冷地でも使用できるよう、スプリンクラーヘッドから流水検知装置までの水を抜いて圧縮空気を充てんしたものです。
また、予差動式は、乾式のシステム(ヘッドが作動して放水する)をヘッドと火災感知装置の双方が作動しない限り放水を開始しないシステムとしたものです。

開放型と放水型については感熱体がなく、ヘッドの放水口が常時開放されているタイプのものです。なお、特定施設水道連結型というタイプもあります。(平成18年に長崎のグループホームで起きた火災により新たに規定された設備です。)

スプリンクラーの構造及び機能

1.配管

  • 乾式又は予差動式の流水検知装置及び一斉開放弁の二次側配管のうち金属製のものには、亜鉛メッキ等による防食処理を施すこと。
  • 乾式又は予差動式の流水検知装置の二次側配管には、当該配管内の水を有効に排出できる措置を講ずること。

2.スプリンクラーヘッド

スプリンクラーヘッドには下記のような種類があります。

2.加圧送水装置

加圧送水装置とは、水に圧力を加えてヘッドの先端等において、所定の水圧を得るための装置で、ポンプ方式、高架水槽方式、圧力水槽方式などがありますが、一般的にはポンプ方式がよく用いられます。

スプリンクラー設備の構成図

スプリンクラー設置の設置基準

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