自動火災報知設備の「再鳴動機能付き」への改修について


自動火災報知設備の再鳴動機能付きへの改修について

~確実な避難誘導と法令遵守のために~

火災時の迅速な避難を促すため、自動火災報知設備に「再鳴動機能」を追加する改修が重要です。この機能は、初回の警報停止後も、火災信号が継続している場合に一定時間後に再度警報を鳴動させるもので、避難の遅れを防ぎます。


再鳴動機能とは?

再鳴動機能付きの自動火災報知設備では、警報が一度停止された後でも、火災信号が継続している場合に一定時間後に再度警報が鳴動します。これにより、初回の警報で気づかなかった人々にも避難を促すことができます。


法令上の位置づけ

消防庁の通知(消防予第118号)により、再鳴動機能の導入が推奨されています。特に、区分鳴動方式を採用している場合でも、一定時間が経過した場合や新たな火災信号を受信した場合には、全区域に自動的に警報を発するよう措置することが求められています。


改修の必要性と対象施設

再鳴動機能の導入は、以下のような施設で特に有効です:

  • 高齢者施設や病院など、避難に時間を要する施設
  • 商業施設や複合ビルなど、不特定多数が利用する建物
  • 学校や保育園など、集団行動が必要な施設

これらの施設では、再鳴動機能の導入により、避難の遅れを防ぎ、安全性を向上させることができます。


改修のポイント

再鳴動機能を導入するためには、以下の対応が必要です:

  • 受信機の交換またはプログラムの変更
  • 配線の確認および警報機器の動作試験
  • 消防署との協議・届出(必要に応じて)

工事は建物の規模や設備の構成によって異なりますが、現行設備の仕様調査と適切な設計が重要です。


まとめ

再鳴動機能の追加は、火災時における「聞き逃し」や「避難の遅れ」を防ぐための重要な安全対策です。既存の火災報知設備に不安がある場合は、早めの点検・見直しをおすすめします。

消防設備工事PROでは、現地調査から設計・工事・消防署対応まで一貫してサポートいたします。お気軽にご相談ください。


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